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虎穴に入って虎児を得る
虎穴に入って虎児を得る
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」ということわざは言うまでもなくリスクを取らなければリターンは得られない、という意味ですが、投資の本質をぴたりと表す言葉としてよく使われます。
虎の子を得るためには危険な虎の洞穴に入らなければなりません。その時になんの準備もせずに丸腰で入っていく人はいないでしょう。首尾よく価値の高い虎の子を得るためには入念な準備が必要です。
準備は色々と際限なくあるように見えますが、結局のところ以下の４つの準備段階に整理することができます。
準備その１：基本装備を整える
最初に行うべき準備は実際に虎の洞穴に入って虎の子をきちんと持ち出すための装備を整えることです。洞穴の中を照らすライト、丈夫な靴、虎の子を入れるカゴなど。これらがなければそれまでにいくら周到に準備をしても、そもそも虎の子を得る実際の作業を実行出来ません。第一番の基本です。
準備その２：価値の高い小虎を探す
危険を冒して手に入れた虎の子が価値がないのでは意味がありません。そのためにはまず、価値の高い虎の子をかかえていそうな親虎を探し出すことです。表面的に見た目が美しいというだけでは不十分です。健康で運動能力が高いといった内面的に質の高い親虎を様々な基準を使って選びます。
準備その３：決行の時期を決める
基本装備を整えて、優秀な親虎を見つけたらいよいよ決行の時期を決めます。まず、それまでの親虎の習性を入念に調べ、エサを求めて洞穴を空けるのはいつか、寝る時にはどのような仕草をするか、などの“クセ”を読み取ります。それらの情報をもとに最も確実に子虎を得ることが出来そうな決行時期を決めます。
準備その４：想定外の事態でも一定の成果を目指す
価値のある虎の児を見つけ、最もよい決行時期を決めても思わぬことが起こるのが現実の世界です。いつもは親虎がエサを取りにいく時間に体調が悪く洞穴で寝ていたり、子虎がたまたま外に遊びに出て洞穴にいなかった、など、想定外のケースに対しても一定の成果を目指します。そのために、対象とする子虎を一つと決めつけず幅広い対象で捉えます。
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