F.マネージャーの視点/市場の切り口:「個人現物投資家の押し目待ちスタンス」を公開しました。  (2021/10/06公開)

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<『応用編・講座』>
「F.マネージャーの視点/市場の切り口」で新講座を公開しました。

ー 個人現物投資家の押し目待ちスタンス -

 外国人投資家の日々の売買代金は東証一部市場全体の60%以上あると推計されており、その投資行動を理解することは市場の動きをより的確にとらえることにつながります。
 かって外国人投資家はその売り買いが一方通行になると言われてきましたが現在の市場にあてはめることは若干無理があるようです。外国人投資家の保有比率は9年近く、28%~31%のレンジの中で増減を繰り返しており、この高原横ばい状態の中で、非常に小刻みに売り買いの方向を変えているのが常態になっております。
 その小刻みになっている流れをうまく捉えてその動きをよく観察し、自分の肌感覚で理解、売り買いに役立てる投資家、その典型が個人現物投資家であるようです。

           外国人投資家の売買代金(週次ベース)
             ー2021年1月~2021年9月ー

   

 上の図は2021年1月以降の週次の外国人投資家の売り買い動向です。一週間に35憶円以上の売り越しの週にを付けておりますが、9月まで4回ありました。個人現物投資家はこの動きを細かに観察しているのです。
 同期間の日経平均個人現物投資家の売り買い動向をみたのが下の図です。上のグラフでを付けたポイントで日経平均が値を崩しています。記憶も新しい直近のは日経平均が2万8000円を割ったところです。

                 日経平均の推移(週次ベース)
                 ー2021年1月~2021年9月ー

   


             個人現物投資家の売買代金(週次ベース)
               ー2021年1月~2021年9月ー

   

 個人現物投資家はこの厳しい売りに遭遇すると強力なる買い手になることがよくわかります。四角(□)で囲っている4か所はそれを示しております。

 【外国人投資家の急激な売り ー> 日経平均の急落 ー> 個人現物投資家の積極買い】

といった一連の流れが出来ているのです。
 そしてもう一つの特徴は、その買いの後、少し遅れて売りが結構進みます。安く買えることにより、その戻りの過程では早くも売りに転ずる個人が多数くいるということになります。短期に利食いする動きです。



本講座の詳しい内容は本講座をご覧下さい。

*ご注意:本講座は会員向けの「応用編・講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。

講師:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」など。

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