「再推計後の理論株価で見る近時の相場(日経平均)は?」を公開しました。  (2021/08/05公開)

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ー 再推計後の理論株価で見る近時の相場(日経平均)は? -

 当サイトでご愛顧いただいております「理論株価」の構造を7月に再推計しました。
 7月に再推計を行うのは5月までに翌3月期決算の業績予想が出そろい、最新の業績を折り込んだ相場状況を推計に反映させるためです。
 今回の推計の特色は従来の説明要素である予想業績と米ドルレートに1株当たり純資産(BPS、Book-value Per Share)を新たに加えたことです。日本企業の蓄積された資産の厚さが株価の底堅さへ与える影響を折り込んだものです。コロナ・ショック後の相場回復の速さとその後の急騰局面を解くカギとなっています。(日本経済全体が海外直接投資を含めたストックの果実を着実に受けていることも背景にあると言えます。)
 今回の再推計の期間は2002年5月から2021年6月です。結果は以下の通りです。

理論株価=―8,086+24.13*【予想EPS】+134.79*【米ドルレート】+4.935*【BPS】

 下図は推計期間の2002年5月から2021年6月に直近時点までを延伸した日経平均と理論株価の月次終値の推移を示したグラフです。直近は2021年8月3日終値です。

               日経平均と理論株価の推移(月末値)
           ―2002年5月~2021年8月(2021年8月は3日終値)-

   


 紺色の線が日経平均、赤線が理論株価です。この間の株式相場の大きな事件である、2008年9月のリーマン・ショック、2016年6月のBREXIT(英国のEU離脱)、そして2020年3月のコロナ・ショックの位置を縦線で示しています。また、直近の両指標の値を枠内で記しています。
 両者は良く連動しており、日経平均は一時的に理論株価と離れてもやがて理論株価に回帰することが分かります。
 下図は近時の両者の動きを細かく見るため2020年1月から直近の2021年8月3日まで日次ベースの推移を示したグラフです。

              日経平均と理論株価の推移(日次終値)
              ―2020年1月6日~2021年8月3日-

  

 紺色の線が日経平均、赤線が理論株価です。指標名の枠内に直近の8月3日の値を記しています。また、コロナ・ショック時と、日経平均の最高値の時点での両者の値を枠内で示しています。
 日経平均はコロナ・ショック時には大幅に理論株価を下回り、最高値を付けた時点では逆に理論株価を大幅に上回りましたが、この間、理論株価、すなわちファンダメンタルズは比較的安定しており、相場の急落・急騰は主に市場のセンチメントの変化に基づいていたことが分かります。
 5月以降、理論株価が急上昇する一方日経平均が弱含みとなることで日経平均と理論株価の差は一気に縮まり、一時は7,000円程度あった両者の差は直近で800円程度まで縮まっています。
 こうした動きからも理論株価が日経平均の落ち着くべき妥当な水準を表すと言えそうです。
 今後とも相場の客観的評価のご参考として理論株価のご利用よろしくお願いいたします。

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