チャートの先生実地指南:「RSIで相場心理を読む」を公開しました。  (2021/06/07公開)

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<『応用編・講座』>
「応用編・講座」の「チャートの先生実地指南」で新講座を公開しました。

ー RSIで相場心理を読む(本講座の概要) -

 RSI(*)は相場の過熱感を測る指標であるとされます。ただ、ここでは弱気の心理、強気の心理を測って見たいと思います。
 以下の図はこうした弱気強気を見るためのRSIの説明に適した2007年夏から2008年初の日経平均を例に取り上げてRSIの動きを見たグラフです。図1はRSIだけ、図2はRSIと日経平均を併せて見たグラフです。



   

   


 図1のAは2007年の7月に高値をつけたところです。図2を見れば分かるのですが、高値圏でもみ合いとなったあと高値が抜け切れずに下落、その結果歴史的な(?)高値となってしまったのです。このときに図1では何が起きていたかと言うと、日経平均は高値圏にあったのですが、RSIを見ると70%も超えておらず過熱感はなかったということなのです。過熱感がそれほどないときに高値をつけたのであれば逆に過熱するまでは上昇するだろうと考えるのではないでしょうか。

 こうしたときにヒントになるのが「ダイバージェンス」というものです。「行き別れ」と言うか「又裂き」と言うか、株価(この場合は日経平均)が高値をつけた(赤い矢印)にもかかわらず、RSIは直前の高値を抜けていないのです。
 このときの投資家の心理は、「高値が抜けそうで抜けない」という状況です。そこでRSIが再び上昇するということは「買いエネルギー」が再び増大してきたということなのですが、それでも前の高値を抜けないということは「エネルギー不足」ということなのです。
 そんな中で、高値が抜けないと分かった途端に一気に下落となることが多いのです。

 このようにRSIをその時の投資家の心理=買い、売りのエネルギーと見ると分かりやすくなると思います。株価の高低だけが買い気、買いエネルギーを示しているわけでもなく、株価をどれだけ押し上げる力があるか、を考えなければならないのです。
 B、C、D、に関しては次回に解説します。


(*)RSI(Relative Strength Index)/相対的圧力指数(更新担当者注):
株価の上昇力の強さを表す指標。一定期間の株価の上昇分を上昇分の合計と下落分の合計で割って求める。
RSI=値上がり幅の合計/(値上がり幅の合計+値下がり幅の合計)*100。
一般にRSIが70~80であれば買い過ぎ、20~30であれば売られ過ぎのメドとする。

当講座は本講座の概要です。詳しい内容は本講座をご覧下さい。

*ご注意:本講座は会員向けの「応用編・講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。

講師:清水洋介
大和証券、外資証券会社、外資系オンライン証券会社などを経て、証券アナリスト「チャートの先生」としてテレビ・雑誌等に登場し、また、現役ディーラーとしても日々相場と対峙する。 講演を行う一方、2014年5月に株式スクールを開校するなど投資に関して幅広い分野で活躍。著書:ローソク足と酒田五法(パンローリング)など多数。

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