理論株価で相場評価:「「理論株価」再推計で説明力向上:日経平均の妥当水準を占う」  (2017/07/21公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」  ==========

           ― 「理論株価」再推計で説明力向上:日経平均の妥当水準を占う ー 


 この度、ご好評を頂いております「理論株価」を再推計し7月18日に公開しました。再推計は推計期間をこれまでの2016年6月から2017年6月まで1年間延長し、直近の相場情勢を折り込むことで日経平均の説明力を高めることを目指したものです。
 再推計の結果得られた理論株価の決定式は以下の通りです。

理論株価=―3861+75.0*【予想EPS】+103.6*【米ドルレート】

 理論株価の説明要因である業績(日経平均ベースの予想EPS)と為替(米ドルレート)の影響度(係数)は大きな変化はありませんでしたが、全体として日経平均に対する説明力が向上しました。
 下図は日経平均と理論株価の推移を推計期間について示したグラフです。

        推計期間における日経平均と理論株価の推移(月末値)
                  ―2002.5~2017.6―

再推計理論株価201706

 2008年のリーマン・ショック前の上昇相場とリーマン・ショックによる急落、その後に続く低迷期と2012年の衆議院解散を機に始まるアベノミクスの急騰、そして2015年につけたピーク後の下落からトランプ・ラリーまで日経平均の色々な局面をよく追っていることが分かります。

 今回の理論株価再推計の詳しい内容については当サイトの「理論株価とは」をご覧下さい。

 下図は2017年1月4日から直近の7月20日までの日経平均、理論株価、通常変動の上側と予想EPS、米ドルレートの推移を示したグラフです。各指標の後の値は7月20日の値を示します。

   日経平均、理論株価、通常変動の上側と予想EPS、米ドルレートの推移
                ―2017.1.4~2017.7.20-

相場20170720A

 
 理論株価の日経平均を説明する精度は再推計によってさらに高まり、推計期間を超える本年7月以降の日経平均と理論株価のかい離率はほとんど0.3%以内、誤差は50~60円程度に収まっています。理論株価による日経平均の水準評価の有用性は高まっていると言えそうです。
 ちなみに、現在、予想EPSは約163円、米ドルは約112円の水準で推移していますが、今後、米国トランプ大統領のロシア疑惑や北朝鮮の不穏な動きの顕在化などで円高が進んだ場合の理論株価は上記の理論株価の決定式に予想EPSと米ドルの想定値を与えることで簡単に求めることが出来ます。
 例えば、予想EPSが163円で変わらないまま、外部環境の不透明感の高まりから米ドルが105円まで下落した場合の理論株価は1万9,242円となります。日経平均は現状から800円程度下落する可能性を示します。逆に、外部環境が安定する一方、業績が今後改善する場合など様々な状況における日経平均の想定値を同様に求めることができます。
 こうしたシナリオ分析は当サイトの「投資の地力養成講座/ポートフォリオ戦略実践講座」で紹介していく予定です。
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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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