理論株価で相場評価:「ファンダメンタルズの改善で上昇うかがう日経平均」  (2017/05/12公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」  ==========

             ― ファンダメンタルズの改善で上昇うかがう日経平均 ー 


 株式相場は5月に入り今期業績予想が折り込まれるのにつれ上昇基調を強めています。為替市場が落ち着いた動きとなっていることからファンダメンタルズが着実に改善して相場の足腰が強まっていると言えます。
 下図は2017年初めから直近の5月12日までの日経平均、理論株価、通常変動の上側と、理論株価を決めるファンダメンタルズ要因である業績(日経平均ベースの予想EPS)と為替(米ドルレート)の推移を示したグラフです。

     日経平均、理論株価、通常変動の上側と米ドルレート、予想EPSの推移
                  ―2017.1.4~2017.5.12-

相場評価20170512

 予想EPSと米ドルレートは右目盛、日経平均とその他の指標は左目盛で、各指標の後の値は5月12日の値を示します。
 日経平均ベースの5月12日の予想EPSは153円となり過去最高を更新中で、米ドルレートも落ち着いた動きとなっています。
 これらファンダメンタルズの改善によって理論株価は1万9,300円台まで上昇し通常変動の上側は2万400円を超えました。日経平均は昨年12月以来、通常変動の上側に沿った動きを続けてきましたが、4月に入りフランスの大統領選挙に伴う先行き不安、また北朝鮮の核とミサイルの挑発に対する米トランプ政権の強硬な姿勢などによる不確実性の高まりに足を引っ張られる形で通常変動の上側から下離れましたが、フランスの大統領選挙は穏当な形で決着、北朝鮮情勢もやや落ち着きを見せていることから再び通常変動の上側に向かって上昇気配です。
 今後、市場リスクが急に高まるような外部環境の変化がなければ、ファンダメンタルズに支えられる形で日経平均は通常変動の上側に向かう可能性があります。その場合には、日経平均の2万円はひとつの通過点ということになります。

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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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