国際投資環境の視点から:「ポピュリズムの時代を考える」を公開しました  (2017/04/16公開)

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<『サイト学習コース』>
「投資の地力養成講座」の「国際投資環境の視点から」で新講座を公開しました。

ー ポピュリズムの時代を考える -

 英国のEU離脱、また米国の大統領選挙で事前の選挙予想を覆す想定外の結果をもたらした背景にポピュリズムがあると言われています。
 欧米でポピュリズムが問題になった時期は第1次大戦から第2次大戦の間の戦間期。戦勝国の政府の不手際から大恐慌など経済が混乱に陥り国民の不満が極度に高まったことによる。EU諸国における現下の極右政党の台頭、反移民感情の高揚、政治エリートへの反発、貧富格差拡大への怒りなどはその時以来のこと。
 当時とは国際社会ははるかに成熟し協調関係も拡大強化されているので大戦のような不幸な状況に至るとは思えないものの、世界が大きな転換期にあるというのが国際問題に造詣が深い筆者の見方。
 現在のポピュリズムの拡大はソ連の崩壊によって、結果として経済のグローバル化、デフレの定着、中間層の疲弊、EU拡大、国際官僚組織の増殖と増長が昂進したことに原因があるものと見ます。

 ポピュリズムの台頭が数字として表に出始めた契機はウクライナ危機。ウクライナ危機はソ連崩壊の後始末が十分なされなかったためで、冷戦という史上最大規模の戦争が終結したのに、ウィーン体制(ナポレオン戦争)、ベルサイユ体制(第1次大戦)やヤルタ体制・ブレトンウッヅ体制(第2次大戦)の様な国際取り決めがないままにしたことがポピュリズムの拡大というツケを生んだとみる。
 ポピュリズムの波が世界を覆い出した以上、経済原則が政治的勢いに従属させられるような事態が頻発することを織り込まなければならない。
 エコノミックスではなくポリティカル・エコノミーの時代が到来しつつある。

詳細は本講座をご覧下さい。

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