理論株価で相場評価:「日経平均は不安定な動きを見せているものの安定領域内で底割れは無い」  (2017/04/02公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」  ==========

        ― 日経平均は不安定な動きを見せているものの安定領域内で底割れは無い ー 


 日経平均は年度末の3月31日にかけて300円ほど下落し不安定な動きを見せましたが、一方でこの間に予想EPSが142円台へ持ち直し米ドルも110円台から112円台へ上昇したことから理論株価と通常変動の上側は上向きました。
 結果として日経平均は理論株価と通常変動の上側の間の真ん中、安定領域のうちの 安定位置に向かった形です。
 下図は日経平均、理論株価、通常変動の上側と、理論株価の決定要因である予想EPSと米ドルレートの推移を2016年11月1日から直近の3月31日まで示すグラフです。各指標名の後ろにある数値は3月31日の値です。

      日経平均、理論株価、通常変動の上側と予想EPS,米ドルレートの推移
                   ―2016.11.1~2017.3.31-

相場評価20170331A

 紺色の線が日経平均、青色が理論株価、赤色が通常変動の上側で緑色が予想EPS、紫色が米ドルを示します。年度末にかけて日経平均とその他の指標が逆行し、日経平均が赤線と青線の間の中間地点に向かっていることが分かります。
 株式相場が不穏(危険)になるのは通常の変動範囲からハミ出すことで、底値のメドがつかなくなる時です。すなわち、日経平均が通常変動の上側と下側の境界を外れる場合に警戒域となります。その意味で現状は静観の範囲と言えます。
 とは言え、やはり個人投資家にとって相場の絶対水準が気になるところです。絶対水準の決定では市場リスクの評価が大きな役割を持ちます。リスクの評価については当サイトの「投資の地力養成講座/ポートフォリオ戦略実践講座(3月28日公開)」で解説しています。概要の紹介を3月28日付けの「bCAMレポート」に載せています。ご興味のある方は以下をご参照ください。

ご参考:「bCAMレポート」/「日経平均は低位から中立のリスクの間で敏感に振れる」



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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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