理論株価で相場評価:「日経平均は為替の動向次第で理論株価まで調整の可能性も」  (2017/03/27公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」  ==========

           ― 日経平均は為替の動向次第で理論株価まで調整の可能性も ー 


 株式相場は円高を背景に不穏な動きを見せています。3月27日の日経平均は270円余り下落、1万9,000円を割りました。ドルレートは110円台前半まで下落しました。
 下図は2016年11月1日から直近の2017年3月27日までの日経平均、理論株価、通常変動の上側と予想EPS、米ドルレートの推移を示すグラフです。

      日経平均、理論株価、通常変動の上側と予想EPS,米ドルレートの推移
                  ―2016.11.1~2017.3.27-

相場評価20170327AA



 3月半ばから米ドルの下落傾向がハッキリしてきたのと歩調を合わせて通常変動の上側も下げ足を強めています。日経平均は依然として通常変動の上側と一体で動いているため、この動きと併せて下落しています。ここで、日経平均は為替が変動する時に理論株価より大きく変動する傾向があることに注意する必要があります。
 日経平均が理論株価を上回る速度で上昇・下落することはとりも直さず理論株価とのかい離が拡がることです。下の図は上図と同じ期間について両者のかい離率と同期間の平均、およびこの間の平均的な変動範囲を示したグラフです。

             かい離率の推移と平均、通常の変動範囲
                 ―2016.11.1~2017.3.27―

相場評価20170327BB



 上の図と合わせて見てみるとかい離の程度と米ドル動きが連動していることが分かります。すなわち、米ドルが上昇基調にある時はかい離率が高まる、つまり、日経平均は理論株価を上回るペースで上昇し、逆も真なりということです。
 こうした傾向から、足元の円高傾向が続くとするとかい離率がゼロに向かう、すなわち理論株価に向かって下落する可能性があります。ちなみに、直近の理論株価は1万8,088円です。一方、そこまでを当面の下値のメドとして、ここを下回らなければ相場はファンダメンタルズをベースとした自然な変動範囲とみなせますので静観の範囲とも言えます。

(*)理論株価、通常変動の上側、その他の相場判断のための指標は当サイトの「理論株価で測る相場の位置づけ」の会員限定版で毎日更新、公開しています。会員登録した当月は会費はかかりません。お気軽にお試しください。

講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

(*)ご注意
投資判断はご自身で行ってくださるようお願いいたします。当講座は投資判断力を強化することを目的とした講座で投資推奨をするものではありません。
当講座を基に行った投資の結果について筆者とインテリジェント・インフォメーション・サービスは責任を負いません。

無断で当講座の転載を禁じます。
(有)インテリジェント・インフォメーション・サービス