理論株価で相場評価:「米利上げ・ドル高をにらんで上昇気配も2万円到達にはあと一押しが必要」  (2017/03/12公開)

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      ― 米利上げ・ドル高をにらんで上昇気配も2万円到達にはあと一押しが必要 ー 


 米国の利上げの環境が整ってきたようです。月内にという声が現実味を増してきました。ドルはそれに伴う上昇が見込まれます。こうした状況の下で日経平均の動きはどうなるでしょうか。
 下図は前週に続き昨年9月から直近の2017年3月10日まで日経平均、理論株価と通常変動の上側、そして予想EPSと米ドルの推移を日次ベース示したグラフです

   日経平均、理論株価、通常変動の上側と予想EPS、米ドルレートの推移
                ―2016.9.1~2017.3.10-

相場評価20170311A

 日経平均が紺色、理論株価が青色、通常変動の上側が赤色でいずれも左目盛、また、予想EPSが緑、米ドルレートが紫色の線で右目盛りです。
 日経平均は昨年12月9日にそれまでの理論株価に沿った動きから通常変動の上側に一気にシフトアップしそれ以降、通常変動の上側と軌を一にした動きを続けています。直近の3月10日に日経平均は286円の大幅高となりましたが通常変動の上側もそれに見合う上昇を見せ、両者の一体性は変わりません。
 こうした両者の関係をより明確に示すのが下のグラフです。上図と同じ期間について日経平均と通常変動の上側との差、および12月9日までとそれ以降の区間について、それぞれの区間の平均値を示したものです。

          日経平均と通常変動の上側の差の推移と期間平均値
                  ―2016.9.1~2017.3.10―

相場評価20170311B

 赤線がそれぞれの区間の平均値を示します。前半の平均値は871円で、これはほぼ理論株価と通常変動の上側との差の平均に匹敵します。それが12月9日から日経平均が通常変動の上側に急接近したことから差が一気に縮まり差の平均は23円となりました。
 こうした両者の関係が続くとすると通常変動の上側、すなわち理論株価の上昇が伴わなければ日経平均は力強い上昇軌道には乗れません。カギは、業績が一服している現在、米ドルの動向が握ることになります。ちなみに、業績が一定とした場合に現在の構造を前提として日経平均が2万円に達する米ドルは109円程度になります。



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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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