理論株価で相場評価:「環境が暖まるまで春は来ずー通常変動の上側で膠着続く日経平均」  (2017/03/07公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」  ==========

           ― 環境が暖まるまで春は来ずー通常変動の上側で膠着続く日経平均 ー 


 3月に入り季節はじわじわとゆっくりながら春に向かっているように見えます。一方、株式相場は依然としてはっきりしない状態が続いています。
 背景にあるファンダメンタルズを業績と為替でみると、業績としての日経平均ベースの予想EPSは今期業績見通しの改定が本格化した2月に入りそれまでの130円台から一気に140円を突破、一時は145円に接近する場面もありました。もう一つの要素である米ドルは昨年12月以降、主に110円から115円の間で安定した動きを続けています。
 下図は昨年9月から直近の2017年3月6日まで、こうしたファンダメンタルズの動きも併せて日経平均と理論株価、通常変動の上側を日次ベース示したグラフです。

    日経平均、理論株価、通常変動の上側と予想EPS、米ドルレートの推移
                 ―2016.9.1~2017.3.6-

相場評価20170307

 日経平均が紺色、理論株価が青色、通常変動の上側が赤色でいずれも左目盛です。また、予想EPSが緑色、米ドルレートが紫色の線で右目盛りです。
 直近の3月6日の相場は通常変動の上側の1万9,389円に対して日経平均が1万9,379円で差は10円となっています。こうした両者の同一性は昨年12月9日に日経平均が通常変動の上側に追いついて以来続く傾向です。
 ちなみに12月9日から3月6日まで約3か月間の両者のかい離の平均をとると15円になります。特に2月半ばからの両者の一致した動きが目立ちます。
 日経平均はそれなりに変動していますが通常変動の上側との関連で見ると膠着状態にあると言えます。今後、為替と業績に動きが見えなければこの膠着状態は続きそうです。相場に春が来るためにはこれらの環境変化が条件となりそうです。



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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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