理論株価で相場評価:「業績上方修正の流れが変調も相場は三寒四温で暖まる」  (2017/02/19公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」  ==========

           ― 業績上方修正の流れが変調も相場は三寒四温で暖まる ー 


 トランプ大統領就任から1カ月間、日経平均は不安定な動きを続けています。日経平均そのものの変動もさることながら、それまで通常変動の上側、すなわちファンダメンタルから見て高値警戒領域に入る寸前で安定していた日経平均が、この境界とのかい離を拡げています。
 下図は先週ご紹介した日経平均、理論株価、通常変動の上側に日経平均ベースの予想EPSと米ドルレートの推移を合わせたグラフを直近の2月17日まで延長したものです。
 
        日経平均、理論株価、通常変動の上側と業績、為替の推移
                 ―2016.10.3~2017.2.17-

グラフ20170220A

 図から、先週との対比で緑線の日経平均ベースの予想EPSが急低下している点が目立ちます。2月に入ってからの急上昇によって2月10日時点で144円台に達した予想EPSが直近の17日には140円台まで低下しています。
 これに伴って日経平均、理論株価とも下落しますが日経平均の下げ幅が小さかったためかい離率は上昇しました。
 下図はかい離率と通常変動の上側、変動範囲の上限を示すグラフです。

        かい離率の推移と通常変動の上側、変動範囲の上限
                 ―2016.10.3~2017.2.17-

グラフ20170220B

 2月9日に2%台にまで低下したかい離率は17日に4%台後半まで上昇、結果的に日経平均は再び通常変動の上側(5.08%)に接近しています。
 相場は結局、理論株価(ファンダメンタル)を超えて上値を目指すエネルギーを内在しつつも当面は通常変動の上側に沿った動きがメインになることを示唆しているように見えます。
 そうであれば、業績の上方修正の変調が一時のアヤで先行き底堅い上昇を辿るならば相場は通常変動の上側に合わせて上昇することになります。
 今後、業績見通しが一本調子で進むことはなくても相場は当面のメドである通常変動の上側である1万9,300円を行きつ戻りつしながら三寒四温で暖まっていく可能性が強そうです。

 なお、このかい離率の時系列的な推移は当サイトの「理論株価で測る相場の位置づけ」の会員限定版で毎日更新、公開しています。会員登録した当月は会費はかかりません。お気軽にお試しください。



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当コラムの基である「理論株価で測る相場の位置づけ」は以下のグラフと数表で構成され、日次ベースで更新、会員向けに公開しております。

グラフ1:「日経平均と理論株価の推移」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 日経平均と理論株価の推移を示す最も基本となるグラフです。

グラフ2:「かい離率の推移と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日)
 日経平均と理論株価のかい離の推移を時系列で示します。相場反転の直接の判断材料となります。

グラフ3:「日経平均と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 上記のかい離率を日経平均と同じ水準に引き直したグラフで相場反転の株価の位置を日経平均との比較で直接捉えることが

出来ます。

グラフ4:「日経平均と変動範囲の上限・下限―-拡大グラフ」
 出力期間:2016年1月6日~直近日
 上のグラフの出力期間を期近まで絞ることでグラフを拡大、より詳細に反転のタイミングを捉えることができます。

数表  :「直近5日間の日経平均と変動の範囲・かい離率」
 出力期間:直近5営業日
 日経平均と通常の変動範囲、および反転のメドとなる変動の限界を直近の5営業日について数値で示します。

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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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