理論株価で相場評価:「米国新大統領誕生ー就任演説で注目される為替への影響」  (2017/01/15公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」  ==========

               ― 米国新大統領誕生ー就任演説で注目される為替への影響 ー 


 日経平均は昨年11月のトランプ・ショック後の急上昇で12月8日に通常変動の上側に達した後、それを超える、すなわちファンダメンタルを大きく超えて上昇するまでの力は無く、以降、通常変動の上側に沿った動きを続けています。通常変動の上側は理論株価を一定程度上回るように設定されますので足元の日経平均はつまり理論株価の変動に足並みをそろえて変動することになります。
 下図は日経平均と理論株価、通常変動の上側と下側について、動きを拡大して見るために対象期間を昨年10月から直近の1月13日までに絞って示したグラフです。

           日経平均、理論株価と通常変動の上側と下側
                 ―2016.10.3~2017.1.13-

グラフ20170115

 それまで理論株価に沿う動きを続けていた日経平均はトランプ・ショックという一撃で目が覚めたように上昇ペースが上がり、次の上値の境界である通常変動の上側まで一気にシフトアップしそこが居心地のよい落ち着きどころとなったように一服、12月8日以降はこの境界線上で動いていることが分かります。
 直近の1月13日の日経平均は1万9,287円で通常変動の上側、1万9,033円を250円ほど上回っています。ここからさらに通常変動の上側を超えてくれば高値警戒感は強まりますが、この水準であれば何とかファンダメンタルズで説明される妥当な範囲と言えます。
 今週末にはトランプ米国新大統領が誕生します。昨年半ばから取り戻した、日経平均がファンダメンタルズで説明できる範囲で推移する傾向が続くならば、業績が安定している現在、為替の動きがカギとなります。新大統領の就任演説で、特に為替に与える影響が注目されます(筆者の個人的感じでは内容は比較的穏やかなものになるのではないのでしょうか。そうであれば、米国の利上げを背景に米ドルは高めの方向、すると理論株価、そして日経平均は・・・)。



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当コラムの基である「理論株価で測る相場の位置づけ」は以下のグラフと数表で構成され、日次ベースで更新、会員向けに公開しております。

グラフ1:「日経平均と理論株価の推移」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 日経平均と理論株価の推移を示す最も基本となるグラフです。

グラフ2:「かい離率の推移と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日)
 日経平均と理論株価のかい離の推移を時系列で示します。相場反転の直接の判断材料となります。

グラフ3:「日経平均と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 上記のかい離率を日経平均と同じ水準に引き直したグラフで相場反転の株価の位置を日経平均との比較で直接捉えることが

出来ます。

グラフ4:「日経平均と変動範囲の上限・下限―-拡大グラフ」
 出力期間:2016年1月6日~直近日
 上のグラフの出力期間を期近まで絞ることでグラフを拡大、より詳細に反転のタイミングを捉えることができます。

数表  :「直近5日間の日経平均と変動の範囲・かい離率」
 出力期間:直近5営業日
 日経平均と通常の変動範囲、および反転のメドとなる変動の限界を直近の5営業日について数値で示します。

講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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