理論株価で相場評価:「通常変動領域に戻った日経平均」  (2016/07/17公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」 (2016年7月17日 配信)  ==========

                         ― 通常変動領域に戻った日経平均 ー 


 株式相場は英国のEU離脱ショックによる急落から通常の状態に戻りつつあるようです。
 反転の主役は円高からの回復です。円安の進展と歩調を併せて株式相場が上昇しています。
 下図は急落前の6月23日から直近の7月15日までの日経平均と米ドルレートの日次終値の動きを見たものです。

               日経平均と米ドルレート
         ー2016年6月23日~2016年7月15日ー

理論株価C

 米ドルは7月11日に底値を付け、日経平均はその1営業日前の8日に先取りする形で底値を付ける違いはありますが両者はよく連動していることが分かります。
 英国のEU離脱によって世界規模でリスクが一気に高まり安全資産としての円に資金が流入、急激な円高となったものが、英国の新首相が速やかに決まるなど落ち着きを見せ始めたことで一時のパニック的なリスク回避の動きが収まってきたことを示しているようです。
 日本の株式相場はこうした世界的なリスクの変化に対して、円相場をテコに敏感に反応する”体質”が身についてしまっているように見えます。
 そうであれば今後ともこうした相場の急変が繰り返されると考えられます。
 このようにファンダメンタルズと離れた相場変動(今回の相場の急落、急騰の間、日経平均ベースの予想EPS(業績)はほとんど変化していません)に対する相場の位置取りには、純粋に統計的に変動の特質から導く”理論株価”は有効な道具と言えます。
 
 今後、為替に急激な変化がなければ、通常の変動領域に戻ってきた日経平均は理論株価の1万7200円程度に向かう可能性もありそうです。

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当コラムの基である「理論株価で測る相場の位置づけ」は以下のグラフと数表で構成され、日次ベースで更新、会員向けに公開しております。

グラフ1:「日経平均と理論株価の推移」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 日経平均と理論株価の推移を示す最も基本となるグラフです。

グラフ2:「かい離率の推移と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日)
 日経平均と理論株価のかい離の推移を時系列で示します。相場反転の直接の判断材料となります。

グラフ3:「日経平均と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 上記のかい離率を日経平均と同じ水準に引き直したグラフで相場反転の株価の位置を日経平均との比較で直接捉えることが出来ます。

グラフ4:「日経平均と変動範囲の上限・下限―-拡大グラフ」
 出力期間:2016年1月6日~直近日
 上のグラフの出力期間を期近まで絞ることでグラフを拡大、より詳細に反転のタイミングを捉えることができます。

数表  :「直近5日間の日経平均と変動の範囲・かい離率」
 出力期間:直近5営業日
 日経平均と通常の変動範囲、および反転のメドとなる変動の限界を直近の5営業日について数値で示します。

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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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