理論株価で相場評価:「日経平均は業績と為替のサンドイッチ相場」  (2016/08/04公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」 (2016年8月4日 配信)  ==========

                       ― 日経平均は業績と為替のサンドイッチ相場 ー 


 2016年初から大きな変動を繰り返し不安定な動きを続ける株式相場ですが、相場決定の主要な要因と言える業績と為替の動きと対比して見ると一定の秩序の下にあることが読み取れます。
 下図は2016年初から直近の8月3日までの日経平均と、業績(日経平均ベースの予想EPS)と為替(米ドルレート)の日次ベースの動きを併せて示したものです。青色が日経平均、橙色が日経平均ベースの予想EPS、紫色が米ドルレートです。

           日経平均と予想EPS、米ドルレートの推移
                ―2016.1.4~2016.8.3―

無料版0803

 米ドルは年初の120円程度から直近期の100円程度まで一貫して下げ続けています。一方、業績は前期実績に縛られる4月まで低下しその後、今期予想が反映される5月から135円程度にジャンプアップし安定的に推移していますので、年初から直近にかけて為替と業績の間でかい離が広がっています。そして日経平均はこの、相場を主導する2つの要因で囲まれた領域内で推移しており、業績と為替にサンドイッチされた形でそれなりに安定した動きを見せています。

 足元、4―6月期の業績が相次いで発表されており、減益がやや多いようですが、市場全体でみると今期の通期業績見通しの大きな変更には至っていないようです。
 今後、今期の業績見通しが大きく下方修正されてサンドイッチの天井が低くなるということがなければ、株式相場は為替の動向で振られることはあっても業績が下支えする形で粘り強く推移していくものと思われます。

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当コラムの基である「理論株価で測る相場の位置づけ」は以下のグラフと数表で構成され、日次ベースで更新、会員向けに公開しております。

グラフ1:「日経平均と理論株価の推移」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 日経平均と理論株価の推移を示す最も基本となるグラフです。

グラフ2:「かい離率の推移と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日)
 日経平均と理論株価のかい離の推移を時系列で示します。相場反転の直接の判断材料となります。

グラフ3:「日経平均と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 上記のかい離率を日経平均と同じ水準に引き直したグラフで相場反転の株価の位置を日経平均との比較で直接捉えることが出来ます。

グラフ4:「日経平均と変動範囲の上限・下限―-拡大グラフ」
 出力期間:2016年1月6日~直近日
 上のグラフの出力期間を期近まで絞ることでグラフを拡大、より詳細に反転のタイミングを捉えることができます。

数表  :「直近5日間の日経平均と変動の範囲・かい離率」
 出力期間:直近5営業日
 日経平均と通常の変動範囲、および反転のメドとなる変動の限界を直近の5営業日について数値で示します。

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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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