理論株価で相場評価:「年初からの荒れ相場は振り出しにー理論株価にキャッチアップ」  (2016/08/14公開)

============  「理論株価で測る相場の位置づけ」 (2016年8月14日 配信)  ==========

                 ― 年初からの荒れ相場は振り出しにー理論株価にキャッチアップ ー 


 8月12日の日経平均は184円高の1万6919円となり、理論株価の1万6925円にほぼ並びました。日経平均は今年初からほぼ一貫して理論株価を下回ってきたのが8カ月ぶりに理論株価に追いついた形です。
 下図は2015年末から8月12日までの日経平均と理論株価、そして日経平均の通常変動の領域と変動の下限を併せて示したグラフです。

       日経平均、理論株価の推移と通常変動の領域、変動の下限
                 ―2015.12.30~2016.8.12―

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 5本の線がいっぺんに示されているためやや見にくいですが、まず、日経平均と理論株価にご注目ください。日経平均は紺色の線、理論株価は青色の線です。上述のように昨年の12月30日以来、一時期を除いてほぼ一貫して理論株価を下回っていた日経平均が8月12日で理論株価に追いついています。
 次に、相場の基本的な傾向を捉える茶色の線をご覧ください。この線で囲まれる領域が日経平均の通常の変動領域を示します。そして、一番下にある赤色の破線は通常の変動を超える相場下落の限界を示す線です。図に示した1月21日、2月12日で日経平均(紺色の線)は赤線の下限を超え、6月24日のBrexitショックでは赤線にギリギリまで接近しましたが、いずれの場合も直後に急反発しています。相場下落が行き過ぎであったことを示しています。

 さて、昨年末からの日経平均の動きを理論株価との対比で見ると、理論株価が下げ局面にあるときに特に急落などな動きを示すことが分かります。ファンダメンタルズが弱くなるときに相場は過敏に反応することが読み取れます。
 その意味で8月12日に日経平均が昨年末以来、理論株価へキャッチアップしたことは、いわば年初からの荒れ相場が振り出しに戻ったわけで、ここからの理論株価の動向が一層注目される局面に入ると思われます。



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当コラムの基である「理論株価で測る相場の位置づけ」は以下のグラフと数表で構成され、日次ベースで更新、会員向けに公開しております。

グラフ1:「日経平均と理論株価の推移」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 日経平均と理論株価の推移を示す最も基本となるグラフです。

グラフ2:「かい離率の推移と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日)
 日経平均と理論株価のかい離の推移を時系列で示します。相場反転の直接の判断材料となります。

グラフ3:「日経平均と変動範囲の上限・下限」
 出力期間:2015年1月5日~直近日
 上記のかい離率を日経平均と同じ水準に引き直したグラフで相場反転の株価の位置を日経平均との比較で直接捉えることが出来ます。

グラフ4:「日経平均と変動範囲の上限・下限―-拡大グラフ」
 出力期間:2016年1月6日~直近日
 上のグラフの出力期間を期近まで絞ることでグラフを拡大、より詳細に反転のタイミングを捉えることができます。

数表  :「直近5日間の日経平均と変動の範囲・かい離率」
 出力期間:直近5営業日
 日経平均と通常の変動範囲、および反転のメドとなる変動の限界を直近の5営業日について数値で示します。

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講師プロフィール:日暮  昭

日本経済新聞社においてポートフォリオ分析システム、年金運用評価システム、各種の日経株価指数の開発を担当。2004~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

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