F.マネージャーの視点/市場の切り口:「コロナ禍の個人消費関連銘柄:4業界の代表銘柄で見る」を公開しました。  (2021/03/01公開)

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<『応用編・講座』>
「F.マネージャーの視点/市場の切り口」で新講座を公開しました。

ー コロナ禍の個人消費関連銘柄:4業界の代表銘柄で見る -

 コロナで一瞬暴落した昨年2020年3月の後、相場はハイテク絡み、或いはコロナ関連と称せられる銘柄をリード役に急上昇しました。
 一方で、個人消費に関連する銘柄は人気が離散、殆どの個人消費関連銘柄の株価は低迷を余儀なくされています。
 ただ、個人消費関連と言っても、内容は多岐にわたっています。そこで、ここでは個人消費に関する代表的銘柄を4つのジャンルから選び、日経平均を加えて株価の軌跡を見ました。
 陸上旅客輸送部門からJR東、テーマパーク部門からサンリオ、航空輸送部門からANA、飲食部門からワタミを選び2019年の1月を起点として月末ベースで直近まで2年強の株価の動きを見ました。

   日経平均とJR東、サンリオ、ANA、ワタミの月末株価の推移(2019年1月=1)
              ー2019年1月~2021年2月ー

   

*テーマパーク分類ではオリエンタルランド(東京ディズニーランド)が代表銘柄ですが、当社はブランド力が強いせいか株価は特異な動きを示すため、ここでは八王子のピューロランドのリニューアルが効果を出しつつあるサンリオを取り上げました。

 当然のことながら、いずれも日経平均に大きく負けています。4銘柄の株価は多少の凸凹を経ながら、ほぼ同じように下降線をたどっていますが、それでも直近で底打ち感が出てきているようでもあります。
 ここで、各社について企業の利益の実態を最もよく表すといわれる営業利益の推移をみると、2020年度を底に回復の兆しも見られます。
 昨年秋から今年前半の急上昇で著しく出遅れた消費関連銘柄ですが、株価的にみると当面の悪い話は殆ど現在の株価は織込み済み、その反転の機会を窺っている状態とも言えます。
 コロナ禍が一段落し個人消費の底打ち感がでればそこが反転のきっかけとなり得ることとなります。株価の先行性をもってすれば現在、秋口以降の回復期待を株価に反映する時期に入りつつある状況とも言えそうです。


*各社の営業利益の実数値を含む、より詳しい内容はこちらの本講座をご覧下さい。

*ご注意:本講座は会員向けの「応用編・講座」に収録されます。ご覧になるためには会員登録が必要となりますが、会員登録した当月中は無料で全ての情報、機能をご利用いただけます。お気軽にお試しください。(退会の手続きはトップページの「退会手続き」の窓から行えます)。

講師:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」など。

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